賃貸管理マニュアル@賃貸管理ソフト: 2008年3月アーカイブ
野菜といえば栄養がとても豊富なものですが、栄養豊富という面などからしばしば野菜とひとまとめにされたりするのが果物類です。
野菜と果物の定義の違いはというと、これは明確なものは無いようですが、人それぞれ「木になるのは果物、そうでないものは野菜」、「多年生と1年生」、「生食が果物、火にかけたり調味料をかけるのが野菜」など色々な見方もあるようです。しかし、イチゴやスイカ、メロン、トマトなどを見てみると矛盾があり必ずしもあてはまる野菜と果物を区別する定義は無いという事がわかります。
イチゴはビタミンCが豊富で、その他にペクチン、アントシアニン、ポリフェノール、カリウム、カルシウムなども含む栄養価の高い食べ物です。種類はとよのか、女峰、とちおとめ、アイベリー、あめりかいちご、あまおう、とちひめ、レッドパール、章姫、さちのか、アロマ、弥生姫、紅ほっぺ、さがほのか、宝交早生など豊富にあります。昭和50年代から西は「とよのか」、東は「女峰」という時代が続きましたが最近では品薄になる時期はあめりかいちごが輸入されたり、品種改良も目覚ましい状態です。
スイカはよく果物とも野菜とも言われる食べ物ですが、スイカにはシトリン(アミノ酸)、リコピン、リン酸、カリウムなどが含まれ、利尿作用や解熱作用があり、心臓病、高血圧、尿路結石、二日酔いなどに効果があるとされています。スイカの原産地は南アフリカで中国を11~12世紀に、16世紀初頭にヨーロッパ、17世紀にアメリカと伝わってきました。エジプトでは紀元前6000年頃から農耕が始まり、壁画や絵画にスイカが描かれているそうです。日本へは17世紀中頃に中国から渡ってきたと言われています。江戸時代頃には果実の赤さが気味悪がられてあまり食べられなかったそうですが、明治末期に改良が進み、昭和初期になると西の大和スイカと東の都スイカの二大品種が形成され、現在の品種もほとんどがこの二つの品種の血を継いでいます。すいかの選び方としてはたたいて澄んだ音のするものが良いスイカだそうです。
またトマトですが、これにはフルーツトマトという品種もあります。その様子がりんごと似通っている為かスペインでは「愛のりんご」、ドイツでは「天国のりんご」、イタリアでは「黄金のりんご」などという愛称もつけられているそうです。ペルーやメキシコで発生した食べ物という説が有力らしいですが、日本には17世紀頃から「赤茄子」、「唐がき」などと呼ばれ存在したようです。しかしこれも赤い色が不気味がられ、主には観賞用とされていたそうです。食用として売れ始めたのは戦後だそうです。トマトにはビタミンA、C、B群、P、Hなどが豊富で赤い色はリコピンです。美肌や成人病予防に良く、食欲増進、疲労回復、夏バテ防止、食欲促進などの効果もあります。
野菜と共に栄養のとても豊富な果物ですが、これも適量をバランスよく食事に組み合わせるとより健康な食事が摂れるようになるのではと思います。